five
巡回中のお巡りさんだ。



ヤバイ。

俺達は制服で、しかも、酒を飲んでいる。


「逃げろっ!」



俺は小那美を抱えて走り出し、菜緒が俺達の鞄を持ってくれた。



進級早々、停学とか洒落にならない。




俺達はなんとかお巡りさんを振り切った。


「さすが俺達だなっ!」

京輔は大きく笑った。



小那美は俺の腕の中で、心地好さそうに眠っていた。


俺は、二度と小那美に酒は飲ませないと思った。


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