five

「ふぅ〜ん?」


振り返ると、京輔が立っていた。

「な、なに?」

あたしは少し焦る。

「愛羅ちゃんは、あ〜ゆ〜のがタイプなのね〜。」

ニヤっと笑う。

まずい…

「ち、ちがっ…」

「あんな、オジサンより俺の方がカッコイイのにぃ。」


あぁ、すっかりバレるね。



「『秘密』にしとくよ?」

京輔はそう言って無邪気に笑った。


京輔の意外な言葉にあたしもつられて笑ってしまった。




< 47 / 84 >

この作品をシェア

pagetop