five
「愛羅ってよっぽどシュガートーストが好きなんだね!」
天然なのか鈍感なのか、こっちゃんは唐揚げをつっつきながら言っている。
明らかに違うだろ。
「こっちゃん可愛いなぁ。愛羅は浅丘っちが好きなんだよ。」
こっちゃんは唐揚げを落としてしまった。
この調子だから慧の気持ちにも気づかないんだろう。
「えっ?そぉなんだぁ。」
「やっぱそぉなんだ。まぁ、浅丘ちゃんもうちの先生の中では人気あるけどね。イマイチ冴えなくない?ちょっと以外。」
菜緒は冷静に評価していた。
確かに、まだ若いし、顔は悪くないけど、いつもダルそうだよな浅丘って。
「俺らの方がかっこいいよな?慧?」
「あ?そうだな。」
慧は興味なさそうに弁当を食っていた。