five

「愛羅ってよっぽどシュガートーストが好きなんだね!」


天然なのか鈍感なのか、こっちゃんは唐揚げをつっつきながら言っている。

明らかに違うだろ。


「こっちゃん可愛いなぁ。愛羅は浅丘っちが好きなんだよ。」

こっちゃんは唐揚げを落としてしまった。

この調子だから慧の気持ちにも気づかないんだろう。

「えっ?そぉなんだぁ。」
「やっぱそぉなんだ。まぁ、浅丘ちゃんもうちの先生の中では人気あるけどね。イマイチ冴えなくない?ちょっと以外。」

菜緒は冷静に評価していた。

確かに、まだ若いし、顔は悪くないけど、いつもダルそうだよな浅丘って。

「俺らの方がかっこいいよな?慧?」

「あ?そうだな。」


慧は興味なさそうに弁当を食っていた。


< 74 / 84 >

この作品をシェア

pagetop