five
「浅丘っちずりぃ!俺らも乗せてよ!」
「駄目に決まってるべ。俺は道具運んでんの。」
京ちゃんはあっさりかわされた。
「先生!小那美が足くじいて歩けないみたいなんだけど、乗せて?あたしも付き添うから!」
愛羅が言った。
え?
あたし靴ずれしただけなんだけど?
「先生…っ」
あたしが言おうとしたら、愛羅は鋭く睨みを利かせた。
あたしは蛇に睨まれた蛙のように黙るしかない。
「本当か?」
「はい…。」
あたしはうつ向いて返事をした。