【短】Santa claus
「あ、やっぱ引いてる?」


「え?」


「いきなりクラスメートが空飛んでたらビビるか」


自分で言って納得してる三多。

いや、驚いてるっていうか…この状況にあたしはドキドキしてるんだけど。


「とりあえず暴露すると、俺ね、サンタクロースなんだ」


すごく真剣な目で三多があたしを見つめる。


「そうみたいだね」


でもあたしは逆にキョトンとして、普通に答えた。

自分でも何で理解してるのか謎だけど、状況的に信じるしかないじゃん?


「へ?バカにしないの?気味悪くない…?」


「何が?サンタクロースを気味悪がる人、聞いたことないよ」


まさか本当にいるとは思わなかったけど、夢があって素敵だよね。


「……はははっ。そっか。流石は栗須」


目を真ん丸にしたかと思うと、今度は楽しそうに笑った。

三多って本当にわけが分からないタイプ。
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