【短】Santa claus
「当たり前じゃん。俺…単純だし」


「単純…?」


「なーんでもない!!」


ん?変な三多。

でも、うれしいな…覚えててくれたんだ。


「……つか、俺からも質問していい?」


「何?」


特に深く考えずに答えると、ゆっくりと三多が近付いてきた。

え…?


「栗須、好きな奴いる?」


ドキッ


な、何で突然!?

しかもこの状況で!?


「……い、いるよ」


ここで逃げちゃダメだよね。

あたしは意を決して、小さく呟いた。


こんなに話すチャンス、もうないかもしれないし。


「それって、うちのクラス…?」
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