【短】Santa claus
なななな何!?

もしかして、あたしの気持ちバレてる!?

で、でも誰にも言ったことないよ!?


「……だったら何?」


なぜかケンカ腰に答えたあたし。


「えっと…その…っ」


いつもの三多と少し様子が違う…?

目が超泳いでるし。


「実は俺……は…は…はっくしょん!!」


「ぷっ…あはは」


何かを真剣に話そうとしてくれてたみたいだけど、豪快なくしゃみについ笑ってしまった。

今日は特別寒いもんね。


「あ…っ」


三多の声で顔を上げると、チラチラと白い雪が舞っていた。

優しく降る雪は、キラキラ輝いてて、すごく綺麗。


そしてあたしは、自分がしていたマフラーをはずして、三多の首にそっと巻いた。


「流石に今日はマフラーしてないと風邪ひいちゃうよ?って、これ…三多がくれた奴だけど」
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