【短】Santa claus
「まじで!?超うれしいんだけどっ」


そう言いながら、ギュッとあたしは抱きしめられた。

あのときのマフラーと同じ、優しい香りに包まれる。


「最高のクリスマスプレゼントをありがとう!!」


「ふふ…あたしなんかがプレゼントでいいの?」


まだ信じられなくて、もう一度確かめる。


「栗須がいいの!!あ、でも俺があげられる物今何もないなっ」


一言一言がうれしくて、あたしの顔は緩みっぱなし。


「もうもらってるからいいよ」


「え?何?」


「それより、さっきの続き配らなくていいの?」


トナカイが心配そうにこっち見てるよ?


「あー!!ヤベ!!忘れてた!!ど、どうしよう!!でも今は栗須から離れたくないー!!」


ドキッ

かわいいことばっか言ってるし。


「でも、これからはいつでも会えるんでしょ?」
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