あなたのメール、代行します。
「ひゅー、やったじゃねえかナイト! 明日の2時からカワイイ服着て待っててくれるのかー」


「もうドキドキが止まらないよ。ロマンティックも止まらないよ。ていうか、可愛い服ってなに? かっこいい服ってなに?」


「オマエが持ってる服のなかで1番カッコイイヤツだろ! 1着くらいはあるだろ?」


「あ、背中にナイトの刺繍がされたやつがある!」


「おお、それわかりやすいな! それでいいじゃん!」


「ジャージだけど大丈夫かな?」


「ちょっ、ちょちょーい! じゃあダメだろ! 付き合い始めて5年目の、若者カップルか!」


「あとはナイトの刺繍がされた腹巻とか……」


「ちょっ、ちょちょーい! 腹巻見せちゃダメだろ! 緑色の髪をした、世界一の剣豪を目指す、あの人か!」


「あとナイトの刺繍海水パンツとか……」


「ちょっ、ちょちょーい! 海水パンツはダメだろ! 最近、より一層サイボーグになった、船大工のあの人か! てか、そのナイトの刺繍シリーズなんなの!?」


「まあ明日考えればいいや。よっしゃ、燃えてきたー!」


「おお、じゃあ燃えたついでにサークル活動でもしてようぜ」


「あ、ごめん、俺、急用思い出しちゃった。また別の機会にね」


「ちょっ、ちょちょーい! 合コン終わりに、興味のなかった男からデートに誘われちゃった女の子か! ってこのくだり前にもあった!」
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