◆~恋色模様~◆
.★*゚素顔模様゚*★.
◆ 勉強と辛 ◆
「おっす、紫乃!!」
教室に入ってきた紫乃に、いつも通り声をかける。
「…あなたいつもテンション高いわね」
「そーか?
大体俺がテンション低いのもきもくね?」
「それもそうね」
「ひでー」
「あなたがそう言ったんじゃない。
自分で言ったのに酷いは無いでしょう?」
「そらそーだけど……」
紫乃は頭いーから言い返すときもスマートだ。
なんか悔しいよな。
「なぁ、紫乃?」
「なに?」
「べんきょー教えて」
「…………は?」
「だから、べんきょー」
「あなたって勉強してたの?」
あまりにも真顔で紫乃がそんなこと言うから、俺は思わず笑いが込み上げてくる。
まぁ確かに俺はべんきょーってキャラじゃねーけどさ。