◆~恋色模様~◆   .★*゚素顔模様゚*★.

「できた?」



「あ、あぁ」



「正解。

遠藤先生のところ持っていきなさい」



「おーありがとうな、紫乃」



「いいから、早く行きなさい」





紫乃に押し出されるように教室を出て職員室の遠藤ちゃんにプリントを出すと、遠藤ちゃんが座っていた椅子から転げ落ちた。



その転げ落ちたのが原因で職員室にいた教職員全員に俺がプリントをやったことが伝わり、何故か職員室に拍手の渦が巻き起こった。



俺がプリントやったこと、そんなにすげーのかな。



ちょっと悲しくなってくるぞ。



職員室から教室に向かう途中の自販機のミルクティーが目につき、自販機の前で止まる。



……買ってくか。



紫乃、ミルクティー好きっつってたし。



ミルクティーを買って教室に戻ると、紫乃はぼや~っと外を見ていた。





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