◆~恋色模様~◆
.★*゚素顔模様゚*★.
「紫乃?」
「どうだった? プリント」
「職員室中に拍手が巻き起こった」
「クス なにそれ」
紫乃が、笑った。
俺には笑顔なんて見せなかった紫乃が、俺を見て笑った。
俺に笑顔を向けてくれた。
すっげー嬉しい。
「紫乃っ
やっぱり紫乃の笑顔は可愛いな!」
「え?」
急に固まって顔を赤くす
る。
あれ、こんな紫乃も見たことねーや。
「かわいー」
「からかわないで」
「からかってねーって」
「うそ」
「ほんと」
「うそ」
「ほーんと」
「嘘つきよ、あなたは」
「どこが?」
「存在自体」
「ひっでー」
存在自体って酷すぎんだろ。
俺はいつでもほんきなんだけどな。
「なぁ、俺ほんとに紫乃のことが好きなんだけど。
俺じゃだめ?」