◆~恋色模様~◆
.★*゚素顔模様゚*★.
紫乃と話さないですごすのも1週間が過ぎた。
もともとクラスも違ェし、どっちかが故意に会いにいかなきゃ会えねぇ。
…俺はサボってるし。
木の日陰になる非常階段は俺のお気に入り。
涼しくて、暇があればここに来る。
なかなか人も来ねェしな。
なのに。
「加藤陽一!」
「! 紫乃?」
なんでここにいるんだよ!?
名前なんて初めて呼ばれたぞ!?
しかも今授業中だし…
真面目な紫乃が授業サボるとかありえねぇだろ。
「言っとくけどサボってないわよ。
ちゃんと保健室行ってきますって言ってきたわ」
「いや、保健室に行かなかったらサボりだろ」
「う…」
うわ、俺に突っ込まれる紫乃ってなんか新鮮。