◆~恋色模様~◆   .★*゚素顔模様゚*★.

そのあとも紫乃は何回か唸ったと思えば、ちょっと恥ずかしそうに口を開いた。





「最近あなたが近くにいないから、調子が狂うわ」



「へ」



「あなたの言葉が本気って言うのは信じ難い。

真面目なあなたとかわからないし、私はあなたのこと目に入れないようにしてきてたし」



「目に入れないようにって…」





ひどすぎんだろ……





「いや、その目に入れないようにっていうか、そういうものだと思ってたというか、動物みたいだっていうか」



「俺は人じゃねぇのか」



「あーもーだから!

男の人って意識して見たこと無かったの!

それに私好きとかって感情誰かに感じたことないし…だから、その……」





わからなくて、と小さく呟く紫乃は照れたり慌てたり、普段とは全く違う紫乃で。





< 21 / 30 >

この作品をシェア

pagetop