◆~恋色模様~◆
.★*゚素顔模様゚*★.
「あなたも早く教室に行ったら?」
「紫乃、俺にだけ冷たいんだ?」
「あなたに優しくする理由が見つからないわ」
「じゃぁあのコたちに優しくする理由は?」
「私の学校の生徒だもの」
「俺も紫乃のガッコの生徒だけど?♪」
「あなたは別」
「ちっ」
っつーか。
「さっきからあなたあなたって何だよ?
俺には加藤陽一(カトウ ヨウイチって名前があるんだけど」
「あなたはあなたで十分」
「それが幼なじみに対する態度?」
そう、俺と紫乃は小学校からの知り合い。
小、中、高とずっと一緒なんだ。
まさか紫乃が高校を、私立にするなんて全く思わなかったけど。
紫乃は俺と違って頭いいからな~。