◆~恋色模様~◆
.★*゚素顔模様゚*★.
相変わらずその表情は無表情だけど、絆創膏を渡してくれた紫乃になんだか胸が苦しくなる。
まぁ俺が紫乃に感情沸いてもしょうがねぇんだけど。
紫乃が俺になんか思ってくんねぇと。
俺が心の中でこんなこと思ってるなんて知らないだろー紫乃は、俺の方に向いたかと思えば、またプリントに目を移してしまう。
なんだかなぁ。
「なぁ、それ大変?」
「そうね」
「ばっくれない?」
「ムリよ」
プリントに目を向けながらも、淡々と俺の質問に答えてくれる。
少し冷たいけど、律儀な面もある。
紫乃が好きだなぁって思う瞬間。
そんな俺は調子に乗って質問を繰り返す。