◆~恋色模様~◆
.★*゚素顔模様゚*★.
「なんで笑ってるの?」
「え?」
意外にも紫乃から質問が返ってきて、俺は固まってしまう。
「ちょっと、聞いてる?」
「あ、うん。
で、なんだっけ?」
「……もういいわ」
呆れた顔してそう言うと再びプリントに視線を移す。
あぁ!
俺のバカ!!
なんで紫乃の話し聞いて無かったんだよ~っ!
折角紫乃から話しかけてくれたのにな~
後悔しているとカタン、と小さな音をたてて紫乃が立ち上がる。
「帰んの?」
「ええ」
「じゃぁ一緒に帰ろうぜ?」
「嫌よ」
「ちぇ」
一緒に帰るくらいいいじゃん。
まぁ後ろから着いてったろ。