◆~恋色模様~◆
.★*゚素顔模様゚*★.
紫乃を見ると紫乃と目があって口を開く。
「……あなたって変」
「へ、変?」
「えぇ、変」
「どこが?」
「冷たい態度とっても私から離れないんだもの」
冷たい態度とってる自覚ちゃんとあるんだ(笑)
「それは紫乃が好きだからだけど?」
「……冗談やめて」
今まで向き合ってた顔をそらして、教室を出て行った。
紫乃がいなくなった教室で
「冗談じゃねーんだけどな」
ポツリ呟いた俺の言葉は紫乃に届くことなく消えてゆく。
冗談じゃ、ねーよ。
俺そんなに冗談の塊みたいなヤツか?
それは見た目のせい?
教室の窓に移る自分自身を見る。
キンパのロン毛。
まぁキンパは親ゆずりだかんな。
着くずした学ラン。
まぁ腰パン前開けは基本っしょ。
顔はまぁ、いい方だろ。
でも紫乃は、見た目とかを気にするようなヤツじゃない気がすんだよな。
……考えてもしゃーないだろ。
行動あるのみだ。