夢でもいい
また頬にキスをし、たどるようにゆっくりと唇を耳元まで動かし、猫のように耳をなめた。

「…んっ…」

みちるの背中にまた衝撃が走った。
しかし、みちるの反応にはお構い無しで、翔太は耳から首筋へと舌を移動させた。

「…ん、はぁ…」

―やだ、声なんか出したら、やらしい奴だって思われる―

必死に自分を抑えようとするほど漏れてしまう、かすかな吐息。

外国映画のラブシーンの女優のあえぎ声より何倍もそそることも、みちるは知らない。

「みちる…」

ささやきながら、翔太の右手がセーラー服の下からみちるの肌に触れた。

びくっとみちるは体を硬直させた。

翔太はそれに気づくと、そっとキスをしながするすると手を背中に回した。

下着が体から少し離れる感覚に気づくと同時に、彼の指がみちるの膨らみをとらえた。

白くてすべすべとした肌。
ゆっくりと指を滑らせると、硬直していた体が徐々に溶けていくのがわかった。

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