夢でもいい
忠告
七海と加奈子の眉間には、これでもかといったくらいに深いシワがよっている。
みちるからどんな言葉がはっせられのかを、呼吸をするのも忘れて待っている。
みちるは深呼吸をして話しはじめた。
「翔太に前カノがいたのも、…その、あの…膜撃破が趣味だってもウワサで、、」
「処女膜撃破ねっ!」
加奈子の声が教室に響き、お弁当とおしゃべりに夢中だったクラスメイトの視線がいっせいにみちるたちに向けられた。
「バカ!」
七海が加奈子を叱り付け、ハハっと苦笑いをみんなにしてみせた。
「ゲームね、ガンダムおばかさんなのよ、加奈子は。シールドを撃破せよ!…な~んてね…」
七海の苦しい弁解で、視線がみんなのお弁当に向き直った。
「ごめ~ん、みちる」
と加奈子は恥ずかしそうに、みちるに手を合わせてあやまった。
「みちる、ウワサ聞いたのに翔太と付き合うってこと?」
七海が心配そうに聞いた。
「…うん。でも、そのウワサなんてオヒレがついてるよ。だってさ、ふつうの高校生ならいまが初エッチでしょ?」
みちるは確かめるように、七海と加奈子に聞いた。
「南高校の元カノだって、同中のリカだって、初カレの翔太がはじめての相手だったんだよ。だから、その、…膜撃破なんてウワサが大きくなったんだって!」
う~んと、うなりながら七海と加奈子はうなずいた。
「まあ、それは正しいよね。わたしだって、元カレがはじめてだったし。」
七海は、加奈子に視線を向けた。
「うん、わたしもひかるがはじめてだったし!」
加奈子がそう言うと、みちるが驚いて聞き返した。
「えっ!加奈子、ひかるくんと?!」
加奈子が顔を少し赤らめて、シーっと人差し指を立てて唇にあてた。
「みちるも声大きいよ!…実はさ、先月ね。文化祭の帰りにひかるの家によったの。そしたら、まあ、雰囲気がそんな感じになってね~。」
知らなかった。加奈子がひかるくんと…。
七海の初体験のはなしは聞いていたが、まさか加奈子まで。ふと言葉がでた。
「ねえ、加奈子。なんで話してくれなかったの?」
みちるからどんな言葉がはっせられのかを、呼吸をするのも忘れて待っている。
みちるは深呼吸をして話しはじめた。
「翔太に前カノがいたのも、…その、あの…膜撃破が趣味だってもウワサで、、」
「処女膜撃破ねっ!」
加奈子の声が教室に響き、お弁当とおしゃべりに夢中だったクラスメイトの視線がいっせいにみちるたちに向けられた。
「バカ!」
七海が加奈子を叱り付け、ハハっと苦笑いをみんなにしてみせた。
「ゲームね、ガンダムおばかさんなのよ、加奈子は。シールドを撃破せよ!…な~んてね…」
七海の苦しい弁解で、視線がみんなのお弁当に向き直った。
「ごめ~ん、みちる」
と加奈子は恥ずかしそうに、みちるに手を合わせてあやまった。
「みちる、ウワサ聞いたのに翔太と付き合うってこと?」
七海が心配そうに聞いた。
「…うん。でも、そのウワサなんてオヒレがついてるよ。だってさ、ふつうの高校生ならいまが初エッチでしょ?」
みちるは確かめるように、七海と加奈子に聞いた。
「南高校の元カノだって、同中のリカだって、初カレの翔太がはじめての相手だったんだよ。だから、その、…膜撃破なんてウワサが大きくなったんだって!」
う~んと、うなりながら七海と加奈子はうなずいた。
「まあ、それは正しいよね。わたしだって、元カレがはじめてだったし。」
七海は、加奈子に視線を向けた。
「うん、わたしもひかるがはじめてだったし!」
加奈子がそう言うと、みちるが驚いて聞き返した。
「えっ!加奈子、ひかるくんと?!」
加奈子が顔を少し赤らめて、シーっと人差し指を立てて唇にあてた。
「みちるも声大きいよ!…実はさ、先月ね。文化祭の帰りにひかるの家によったの。そしたら、まあ、雰囲気がそんな感じになってね~。」
知らなかった。加奈子がひかるくんと…。
七海の初体験のはなしは聞いていたが、まさか加奈子まで。ふと言葉がでた。
「ねえ、加奈子。なんで話してくれなかったの?」