氷の女王に誓約を

誰一人として決め手に欠けるこの状況。もはや混沌と化して誰も手がつけられない。


ここで俺が一石を投じてみてもいいんだろうけど、これ以上人様の色恋沙汰に首を突っ込むのも少々良心が痛む。


それに、


「放置した方が面白そうだし」


ミューちゃんが誰を選ぼうと、色んな意味で大変なことが起こるだろう。


泣き続ける朝飛。イライラが募り貧乏ゆすりを始める大介。


そして、何も知らないタク。


誰が女王様のナイトとなるのか、俺はその様子を第三者の立場からゆっくり見物させてもらうとしよう。


「ヒグッ……ウッ……グズッ」


「ムカつくムカつくムカつくムカつく!」


……とりあえず、そろそろこの状況をなんとかしようか。
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