氷の女王に誓約を
正直この話をするのは物凄く恥ずかしかったけど、私一人で解決できる問題じゃない。
誰かに話を聞いてもらいたかった。誰かに答えを導き出してほしかった。
その一心で合宿での出来事を語り、全てを話し終えた頃にはほんの少しだけ気持ちが楽になった。
相談できる相手がいるっていいな。
二人の反応はというと、舞は終始ニヤニヤしっ放し。奈々は顔を赤らめながらも、身を乗り出してうんうんと頷いていた。
「俺だけを見てよ、か。なかなか情熱的な告白じゃなーい。リア充爆死しろ」
「舞さん、最後の言葉が辛辣すぎて泣きそうです」
「冗談よ冗談。だけど予期せぬ展開とはこのことね。まさか先輩の弟から告白されるなんて」
二人にはタクちゃんに弟がいることを随分前に話してはいた。
私にとって弟のような存在で、かなり可愛がっていたことも全部。
「どうしよう……ねえ、私どうしたらいいのかな?」