氷の女王に誓約を
男子SPが終われば、次はいよいよ女子SP。
でも試合まで時間がある。もう一つの目的を達成しよう。
私がブロック大会に出場した理由は二つ。
一つは調整、もう一つは……。
肩を叩くとその人物はクルリとこちらに顔を向ける。
私の顔を確認すると、すぅーっと血の気が引いたのか、顔を青ざめて硬直した。
うん。やっぱりそうなるか。
良い気分のところ申し訳ない。だけどこちらも必死なのだ。
「朝ちゃん、ちょっと話をしよう」
あの日から私を避け続ける朝ちゃん。
最初はただの偶然かとも思ったけれど、電話をしても出ないし、メールを送っても返ってこないし、リンクの貸し時間も私を避けるように予約しているようだ。