氷の女王に誓約を

いや、そんな冷静に突っ込んでる場合じゃなくて。


この状況がなんなのか把握するのが先決です。


まさかまたネジが外れた? いやでも今回はタクちゃんの話題は極力避けたつもり―――


―――朝ちゃんもタクちゃんも、私にとって大切で特別な存在なの。タクちゃんは一緒にいると凄く落ちつけて、気兼ねなく本音をぶつけられる存在で―――


ガッツリ語ってましたぁあああ!?


「あの……朝飛キュン?」


とりあえず唇は死守しなければ。停戦協定結んだ途端に条約破棄されては堪ったもんじゃない。


さりげなく離れようと抵抗してみるが、そこは男と女。


高校生と中学生という歳の差はあるけれど、力の差は朝ちゃんの方が何枚か上手のようで。


ガッチリホールドされてます。身動きできません。


「朝ちゃん、私そろそろ行かないと……」


「充電させて」
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