氷の女王に誓約を

一つ下の佳子ちゃんかな? それとも昔から仲が良かった雅ちゃん?


理沙ちゃんという可能性も捨てがたい。美人さんだし。


後は……。


ふと、脳裏にとある人物の名前が浮かび上がった。


いやいやいや、それはない。ありえない。


朝飛の好きな人が“あの人”なわけが―――


「……どした?」


「え? あ、ううん。なんでもない」


もしかして、美優?


合宿の後、朝飛は異常に美優のことを意識していた。


そして中部選手権以降から、その異常な意識も薄れていた。


果たしてそれは偶然? 俺の思い過ごし?
< 267 / 400 >

この作品をシェア

pagetop