氷の女王に誓約を

NHK杯で叩き出した235.42が、現在シーズンベストスコアランキングで大ちゃんに次ぐ第二位なのだ。


得点だけ見ればタクちゃんの方が上だけど、点なんて大会によってバラつきが出るもの。当てには出来ない。


それにタクちゃんはNHK杯から約七週間のブランクがある。


このブランクがどう転ぶか、それはタクちゃん本人しかわからない。


それに朝ちゃんも強敵だ。今大会のダークホースと言ってもいい。


周囲からの期待が低い分、プレッシャーも少ないし伸び伸び演技ができる。ジュニア上がりの特権だ。


優勝すれば代表選定。もし大ちゃんが優勝したら、総合的に判断される。


いずれにせよ、最低でも表彰台は絶対条件。


さてさて、どういう結末になるでしょうか……。


最終グループの一番滑走は羽生さん。続いて朝ちゃんが滑り、三人挟んで最終滑走者はタクちゃんとなっている。


優勝候補の大ちゃんは、一つ前のグループで4T-2Tを決めて84.05という高得点を叩き出した。
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