氷の女王に誓約を
タイミングを見計らい、右足を振り上げて跳躍する!
なんの問題もなく柔らかく着氷。
これぞ羽生さんの必殺技『猫着氷』
膝の柔らかさを利用して、着氷の衝撃を最小限にまで抑えている。
お陰で着氷後も綺麗に流れて、加点もたんまり貰える。足の負担も少ないし良いこと尽くめだ。
次はルッツからの連続ジャンプ。
左足バックアウトエッジに乗って、右足のトウを氷面に突く。
綺麗に跳び上がったかのように思えたが、
「あっ!?」
空中で身体が傾き、回転不足で降りてしまった。
なんとか両足を付いて持ちこたえたけど、あんな降り方じゃセカンドジャンプは付けられない。
回転の不足が二分の一から四分の三以内なら、挑んだジャンプの基礎点70%が貰えるけど、半回転以上足りてなければ挑んだジャンプの一回転下のジャンプ、つまり二回転判定になってしまう。