幸せタクシー
梅雨
窓から見る空は薄暗く
ザアザア降りしきる雨音が頭の中に響き渡る。
5月の終わりとともに梅雨の季節が今年もまたやってくる。
私は、あとどれだけの季節を、こんな風に考えながら過ごして行くのかな。
平凡そのもの。
特になにもない。
いつもどおりの日常。
変化といえば、今年で中学生が終わることかな。
けれど高校へ行っても、大人になってもそんな日常を繰り返して私は歳をとって死ぬんだろうな。
こんなにやる気が起きないのは
こんなにボーッと考えちゃうのは
雨のせい?
何となく、雨は私の気持ちを沈ませる。
相変わらず、止まない雨を眺めながら、いつもの日常を送っていた。