幸せタクシー
母さん:「一応、友達の家に着いたら電話するようにメール入れておいたけど。…もうそろそろ着いてる所じゃないかしら…?」
母さんの言葉にチラッとまた時計見る。
18:10…。
RRRRR―――………
俺も胸騒ぎがするんだ、そう言おうか迷った時、リビングに響く電話の音。
ホッと、何故か安堵してしまう。
母さんも同じように思ったのか、少し微笑んで電話の方へ向かう。
母さん:「良かった!きっと美貴だわ!…本当にもう、心配するわ、あの子ったら…。」
そう言いながら受話器を取る母さんに俺も、"全くだ"なんて思いながらご飯を口に運ぶ。
まぁ、言い過ぎたこと、一言謝ってやるか。
何て思い、フッと微笑んでしまう。