空になったセブンスター
『遼ちゃん、あたし一つ言わなきゃいけないことがあるの。勝手だけど怒らないで聞いてほしいの。』
『なんだ?もしかして、俺の帽子無くした事か?ハハハ、あれなら知ってたし、別に怒っちゃいないよ。もっとはやくいってくれ…』『違うの!!』
遼祐の言葉を遮って、さくらが言った。
遼祐のなかで少し前から感じていた不安が、だんだん膨らんでいった。
『あのね、あたし遼ちゃんの事すごい好きよ。でもね、なんだかわからないの。』
『?』
『あたしと…別れてほしいの!』
『ハ?!なんだよそれ?』
『わからないのよ…』
『俺の方がわからないよ…第一さっき好きだって…』
『でも、でもね…ごめんなさい。』
予感は当たっていた。普段のケンカでは突っ掛かっていく遼祐だか、今日は違った。
『どうしても…か?』
『うん。でも遼ちゃんの事は大好きなんだよ!』
『もういいよ。』
遼祐の心には夏とは思えない冷たい風が吹き付けた。
沢村遼祐、7月10日の出来事だった。
『なんだ?もしかして、俺の帽子無くした事か?ハハハ、あれなら知ってたし、別に怒っちゃいないよ。もっとはやくいってくれ…』『違うの!!』
遼祐の言葉を遮って、さくらが言った。
遼祐のなかで少し前から感じていた不安が、だんだん膨らんでいった。
『あのね、あたし遼ちゃんの事すごい好きよ。でもね、なんだかわからないの。』
『?』
『あたしと…別れてほしいの!』
『ハ?!なんだよそれ?』
『わからないのよ…』
『俺の方がわからないよ…第一さっき好きだって…』
『でも、でもね…ごめんなさい。』
予感は当たっていた。普段のケンカでは突っ掛かっていく遼祐だか、今日は違った。
『どうしても…か?』
『うん。でも遼ちゃんの事は大好きなんだよ!』
『もういいよ。』
遼祐の心には夏とは思えない冷たい風が吹き付けた。
沢村遼祐、7月10日の出来事だった。