空になったセブンスター
【高校同窓会のお知らせ】


『(あいつとあの人の元にも届いているだろうか…)』

もちろん参加の方に印をつけ、送り返した。



それからしばらくして、同窓会の当日がやってきた。

仕事に向かうときとは違う、いつもより少しお洒落なスーツを着て行った。


会場に入ると、知らない顔ばっかりだった。

すると、そのうちの一人の男が遼祐の近くへ寄ってきた。


『沢村くん?』

『えぇ。えーと…』

『ひょっとして覚えてないの?ひどいなぁ…同じクラスだったじゃないかぁ。滝川だよ。滝川望』

『(名前を聞かされてもピンとこないな…)あぁ!滝川君かー!久しぶりだね。元気?』

『うん、まぁまぁだね。君も元気そうで…あっ、ゴメン!呼んでるから行くね。また後で。』

『助かった…』


そういえば、高校時代はほとんとあの二人としか話していないなと感じた。


開始から1時間が経っても、まだ二人は現れなかった。
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