空になったセブンスター
遼祐と純太郎は、互いにボロボロになりながら倒れていた。近くにはさくらがいた。
遼祐は口元と鼻から血を、純太郎は瞼の上から血が流れていた。




クリスマス・イルミネーションに彩られた街を、遼祐とさくらが歩いていた。

今日はクリスマスイブ。恋人達が一年で一番幸せそうに寄り添う一日だ。

遼祐とさくらは、互いにプレゼントを贈った。
遼祐からはペアのリングを、さくらからは手編みの手袋だった。

これから、遼祐の部屋でケーキを食べ、二人きりの夜を過ごそうと帰路についた。

途中、前からクリスマスに相応しくない面々が数人やってきた。
制服を着ている、学生だろうか…と見ていると、見覚えのある顔がいた。
そう、髪の色は金色になっているが間違いない。純太郎だった。
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