意地悪王子のお気に入り

暴言が飛んでくるか、殴られるか。


今更言わなかったほうがいいかもって思えるようになってきちゃった。



後悔…


すると、あたしの予想を覆して、金原さんはいきなり大声で笑い出した。


「アハハ、ハハ・・・!!」


い、いきなり何っっ?!


あたしはそんな彼を見て、驚いていると、彼はあたしに一気に顔を近づけてきた。


お互いの鼻息が顔面にかかる。

そしてお互いの前髪が触れ合う。


つまり、そのくらい近距離なのだ。


いくらあたしだって、こんなに近距離で見つめあうことはないし、心臓もバクバクと大きな音を立てて、動いている。


それと同時に心臓が速く動くものだから、血液も早く動き、体温が上昇して、


今は顔が真っ赤だろうよ。


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