意地悪王子のお気に入り
「あり得ない。」
ここへきて、はや3日。
そして、屋上で一人授業をサボるあたし。
あの、『オレのことはソラって呼んでよ。』という発言から
どうやら、彼らの仲間らしいのだが。
そもそも、あの人のお気に入りになってしまったお陰で、みんなあたしのことを避けるようになった。
そう、冷や汗をかきながらあたしと目を合わせようともしない。
すべて、あの男のせいだ。
しかも、さっそく裏の性格をばれちゃったし。
ああ、泣きたくなる。
キーンコーンカーンコーン
放課後のチャイムだろうか。
あたしが昼寝をしている間にもう6時間目終わったんだ。