意地悪王子のお気に入り
すると、屋上のドアのあける音がして、男女2人が屋上へやってくる。
あたしは、そのドアがあるところの上で休んでいたから二人には気づかれていないようだ。
…学ランじゃないけど、あの短髪はソラ??
それと、小柄で可愛らしい女子。
「あの、空君!!あたしと付き合ってください!!好きなんです…」
アニメに出てきそうな高くて、カワイイ声をする彼女は顔を真っ赤にさせて告白する。
へぇー、意外とモテるんだ。
まぁ、顔だけはいいもんね。
性格はかなり問題あるけど。
すると、ソラは満面な笑みを浮かべた。
そう、誰もがOKだよって言いそうな。
「無理だよ、僕にはお気に入りがいるし。」
「…え?」
あれ、振った。
っていうか、お気に入りってまさか…。