意地悪王子のお気に入り
「5秒以内に訂正しないと、殴り飛ばすわよ。」
あたしは、右手に拳を作って、あげていた。
「な、仲間だからっ!!し、しないとマズイでしょ??」
「仲間なんてなったつもりないけど??」
あたし、一切そんな腐った発言してない。
「いいのかなー?今、学校中にオレらの仲間と認識されている。君はそんな状態で卒業式を迎えるまで一人ぼっちー。っていうか、卒業後もたぶん一人だよ。オレらの名前渋谷中に広まってるから。」
う…、
学校どころか人生までもが
Don`t enjoyはなるべく回避したいな。
「分かった、仲間になるっていうか。行きます。」
「そうこなくっちゃっ!!」
あたしはソラに手をひかれながら屋上から出る。
そして、教室に鞄を取りに行き、そのまま校門を出た。
「手、離してよ。」
「え、聞こえなーい。」