意地悪王子のお気に入り
と、高くて、大きな音にクラスメイトの体は大きく震えた。
い、いきなり何っっ?!
あたしは、先生に質問しようと横に顔を向ける。
先生は苦笑いをしながら冷や汗をかいていた。
えっ??
「先…生…??」
「よーし、お前ら!!オレは授業をするぞ!!えっと、水谷、右の一番後ろの席だ。」
「あ、はい。」
今の音って、絶対窓ガラス割れたよね??
あたしは、自分の席に行こうとすると、一人の女子に手首をつかまれ、ひきとめられた。
「??」
「水谷さん、隣の人、気をつけてね。今、教室にはいないけど、極度のトラブルメーカーだから。」