意地悪王子のお気に入り
彼女は冷や汗をかきながらあたしに言ってくれる。
トラブルメーカーねぇ…
「ありがとう、気をつけるね。」
あたしは一応笑みを浮かべてお礼を言った。
偏差値が高いこの王華学園にも問題児っていたんだ。
だけど、公立にも問題児なんて腐るほどいたし、別に慣れてるから
なんて思ったのを後悔したのはもう少し先のお話。
あたしが着席すると、さっそく授業が行われた。
あたしの隣の人って一体どんな人なんだろう。
そんなことを思いながら授業に挑んだ。
そして、1時間目が終わり、10分休憩が入る。
もちろん、転校初日な訳だから、恒例の質問攻めだ。