桜の葉
オレが中学生になっても、朔良ねぇちゃんは変わらない。



朝も、変わらず手を繋いでくるし。



オッッッオレは、別にッッッ……///
良いんだけどねっ!?




最近、ねぇちゃんは良い匂いがする。
髪も伸びて、色も白いし、結構美人だと思うんだよねっ。


多分、かなりモテてるはずなんだけどさぁ……





『葉ッッッ!!アタシの弁当~っ!!』



……コレだから………。

下ネタトークに怒るコトも、照れるコトもなく、さらりと受け流すねぇちゃん。

告白されても、
『ほぉ?ありがとう。ゴメンナサイ。』

って、間髪入れずに答える。





そんなに、光兄ちゃんが好きなのかって……昔は……今も、ちょっと悔しい。


朔良ねぇちゃんは、時々、遠い眼をして空を見てる。

そんな時、オレはかなり寂しくなるんだ。



ねぇちゃんが、オレを見てないと不安になる。
ねぇちゃんが居ないと、友達と居ても、何か怖くなる。


『あ、アタシは殺しても、死にそうにないから』


いつだったか、ねぇちゃんはそう言って笑ってた。




多分。

『アタシは居なくならないよ』

って、言ってくれたんだよねっ??



< 26 / 70 >

この作品をシェア

pagetop