桜の葉
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「光兄ちゃん光兄ちゃんッッッ!!朔良はッッッ兄ちゃんしか見てないよね!?」


葉の顔は、少し紅くて。
でも、何だか悲しそうだった。


「光兄ちゃんは、もぅ居ないんだよっ?!」





「…………解ってるよ。」

アタシは、葉を見ないで笑った。
解り過ぎるくらい、解ってるよ。そんな事。



毎日毎日、アタシは返事が来ない光に向かって話してる。

触るコトも、見るコトも出来ない光。



アタシは、まだ信じたくなかったんだと思う。
もしかしたら、奇跡が起こって……光が生き返るかもしれない。

でなければ、タイムマシーンがあったら。


……アタシは、光を助けに行けたのに……。





アタシは、有り得ないコトを想像しながら、後悔してる。

……何の力も持たない自分に、憤りすら感じながら。




黙ったのはアタシ。
葉は。




「朔良ねぇちゃん……。オレが目の前に居るって、解ってる?!」


急に、アタシの肩を掴んで、





トサッ。




ベッドに押し倒した。

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