桜の葉
「葉?」
少し…怖い。
葉の眉間には、シワ。
「どしたの?」
アタシは、手で葉の胸を押す。
「避けて?」
その手を、葉は掴んだ。
「朔良ねぇちゃんなんか、困れば良いんだ。」
グッと、葉の手に力が入った。
次の瞬間、葉は、アタシの唇を塞いだ。
割り込んでくる舌は、アタシの舌に絡み付いてくる。
「ッッッン……ッッ………ン…ッ」
葉は止めない。
アタシは逃げられない。
何で……ッ?!
葉は、アタシにキスしたまま…手を、制服の中に差し入れてきた。
脇腹を摩り、葉の手は、だんだん上の方にくる。
ちょッッッ
や…ヤダッッッ
アタシは、何とか動こうとするんだけど……。
いつの間に、こんなに力がついたんだろう…?
アタシは、全く葉から逃れられなかった。