俺の彼女。2
「よ!ハルと真田は何出るか決まった?」
と、たった今噂していた武田くん。
そしてその隣にはタカヤもいた。
わざわざ私たちの席にまで出向いてくれたようだ。
もしかして……武田くんも…?
真田(サナダ)っていうのは優花の苗字ね。
さっきまでしゃべっていた優花は、せっかく武田くんが聞いてくれたのに、急に黙り込む。
しょうがない!
ここは私が変わりに答えてあげよう。
「それがまだ悩んでるんだよね!」
「まじ?じゃあ一緒にソフトでようぜ!な、タケ!」
とタカヤが大袈裟に武田くんの肩を叩き、振った。
「…おう」
と、少し焦り気味の武田くん。
タカヤちょっと協力の仕方が下手じゃない?
「ソフトかぁ~…。あれ?優花さっきソフトやりたいって言ってなかった?」
と私は優花の方を見てニヤニヤ顔。
「うん、ソフト…やりたい」
ちょっと顔が赤くなってる。
「本当?じゃあ武田くんもタカヤもいるし、ソフトにしよっか!」
優花の視線が痛い。
優花、怒ったら怖いんだった……。