俺の彼女。2
「先生、ここ解んない……。」
「あっ、これさっき高橋に教えたんだけど……これは…Xがわかってるから、yとこのaを出すためにこの式を使うっていうのは解る?」
隣には必死に説明している壱生。
それにも関わらず、ハルの頭にはハテナマーク。
それさっきやった問題だ!
「それはさ、この式とこの式見比べた方がわかるよ!これがXになってこれがyとイコールになるから…」
「あぁ~解った!これがこうなるってこと!?
タカヤ天才!!」
「あんなに教えたのに……
教師なのに、この高橋に負けた俺って一体」
明後日の方向を向いている壱生。
「この、って失礼なっ!!
まぁ壱生は頭良いから解るけど、俺はわかんないからそれなりに解釈してやるからさ、解んない人の気持ちがわかんだよねー!」
ちょっと自慢気になった。