俺の彼女。2
「私も飴食べたい!」
とハル。
もう一個はいってるかな。
ポッケに手を突っ込む。
ガサッと手に取ったのは、飴の包みのゴミ。
「ごめん、ゴミだった。
あっ、でもバックに入ってるかも」
ポッケの次にバックの中を漁る。
教科書と体育の時に着たTシャツに埋もれた小さな袋。
「あった!!」
勢いよく取り出した小さな袋には“黒アメ”の文字。
「高橋(タカヤ)、渋っ!!!」
壱生とハルの声が重なった。