俺の彼女。2
sideハル
sideハル
「ちげぇよ!電車でおばあちゃんに席譲ったらもらったんだよ」
カバンに入っていた黒飴について慌てて説明するタカヤ。
この年にして黒飴が好きなのかと思ってちょっと驚いちゃった!
別に好きだから悪いとかじゃなくてね!!
まぁ黒飴の話は置いておいとくとして、やっぱりタカヤは優しい。
「高橋にとっては譲ることが当たり前かもしれないけど、最近はそれが出来ない人が増えてるんだよ!!
やっぱ高橋は心が綺麗だな!」
「や、やめろっ!いきなり!照れるから…」
壱生の言葉に本気で照れているタカヤ。
「タカヤ照れてるー!可愛いー」
「やめろ!ハルまで煽るな!」
「高橋はかっこいい!本当かっこいい!人間の鏡!!」
ニヤニヤしながらわざと褒め続ける壱生。
照れてるタカヤを見て楽しんでいる、ただのドS教師。