俺の彼女。2
つもりだった。
「えぇっ〜〜〜!」
タカヤが大きい声をあげた。
秒殺だった。
秒殺で私が負けた。
「待って!ハル、力入れた?」
「入れたよ!」
多分……
力入れたつもりなんだけど、ふにゃーってしたの!
こんなこと初めてで、自分でもビックリしてるんだもん。
「壱生さっき負けそうじゃなかった?」
「俺が弱いみたいになってるけど、今の絶対中島が手抜いたって!
もう一回やってみろ!」
と先生。
ちょっと!余計なこと言わないでよ!!
「あれぇ〜なんか、手痛くなったからもう出来ないや〜!」
とわざとらしい演技をすると、
「嘘だろ?」
バレてる…。
「嘘じゃないもん!もっと痛くなったら体育祭出れなくなっちゃうからもうやらない!!」