俺の彼女。2


つもりだった。



「えぇっ〜〜〜!」


タカヤが大きい声をあげた。



秒殺だった。


秒殺で私が負けた。


「待って!ハル、力入れた?」


「入れたよ!」


多分……



力入れたつもりなんだけど、ふにゃーってしたの!
こんなこと初めてで、自分でもビックリしてるんだもん。




「壱生さっき負けそうじゃなかった?」



「俺が弱いみたいになってるけど、今の絶対中島が手抜いたって!

もう一回やってみろ!」


と先生。


ちょっと!余計なこと言わないでよ!!


「あれぇ〜なんか、手痛くなったからもう出来ないや〜!」


とわざとらしい演技をすると、



「嘘だろ?」


バレてる…。


「嘘じゃないもん!もっと痛くなったら体育祭出れなくなっちゃうからもうやらない!!」







< 65 / 114 >

この作品をシェア

pagetop