俺の彼女。2
「一緒に行こうぜ!」
「うん!」
せっかく誘ってくれるのに、私が勝手に気まずい雰囲気を出してしまい、無言になる。
私は緊張して、あんまり上手く話せないし、
かといって、おしゃべりなタカヤとの沈黙は慣れない。
「…あ、タカヤジャージ似合うね!」
沈黙に耐えきれなかった私は思わず、話しかけた。
「あーそれよく言われんだよなー!
でもさ、ジャージ似合うって、喜んでいいのかよくわかんなくねぇ?
まぁ、俺は褒め言葉として受け取っておくんだけどさっ!!」
もちろん褒め言葉だ。
「なんかハルのジャージ姿は、新鮮だなー
あんまり見る機会、ないし!」
話しかけると全然会話が途切れなかった。
気まずいなんて思ったけど、
私が気にしているだけだからだったのか。
って、
そんなに新鮮なのか、マジマジと私を見てくる。
「は、恥ずかしいから止めてよ!」
「えーいいじゃん」
顔をそらすが、タカヤの顔もついてくる。
本気で顔が熱くなってくる。
「照れてるー!照れてるハルも新鮮かもー!なんてーははっ」
「本当、やめて…。」
マジで照れるんだってっ!!!