俺の彼女。2
sideタカヤ
「リレー出場者は、グラウンド中央に集まってください。」
放送が鳴り、休憩していた俺らはグラウンドに向かった。
「タカヤ、俺、まじで優花ちゃん好きだわ。」
グラウンドに向かう途中、タケが周りに聞こえないように言った。
なんだよ、惚気やがって!
「お前さっき、筋肉触らせてただろ?見てたんだからな。」
「いやぁ、それは優花ちゃんが
"武田くんの腕の筋肉すごいねー"
ってキラキラした顔で言うから、じゃあ触ってみる?ってなって。」
キラキラした顔って…。それはお前の脳内ビジョンじゃないのか…?
それより、最近の若者はボデータッチが激しくないですか?
ボデータッチが。
「おじいちゃんついていけないっ…。」
出てもいない涙を拭いながら言うと
「何言ってんのお前」
って適当にあしらわれた。
おじいちゃん悲しーーー!