俺の彼女。2



ゆっくりと歩いて、やっと保健室に着いた。





ガラーッ


「失礼しまーす」


と言ったものの



シーン



「誰もいないね!」






「まずハルは座ってた方がいいよ!」



俺がそう言うと、

ありがとう、とソファに座った。



湿布とか勝手に使ってもいいんだろうか。



はさみとテープも必要だよな!


湿布貼ったあと包帯で巻いた方がいい?




「はい、とりあえず湿布!」



「ありがとう!」




うわぁ!赤くなってるし…これは相当痛かったと思う。



ハルは怪我をした足首に、受け取った湿布を貼っているため少しの沈黙。






「……タカヤって優しいね。」


湿布を貼りおわったのか、ハルはその沈黙を破った。



「え?あ、そうかな?ありがと!

俺ってさ、困った人とか放っておけなくてさ。」





「うん、そっか…。タカヤらしい」


と少し悲しそうな顔をした。










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