Chamomile



「いいよ またすぐに仕事があるから」

クロウはにっこりと笑ってかわした


その笑顔にキャーと歓喜の声をあげる

クロウは【B.bowl】の女にもてる
まぁ顔がいいからだ



「ほら、行くよ」


「じゃあね」




その笑顔にキャーと一人の女が倒れてしまった


(どんなに好きなんだよ)

とソイルは心の中で突っ込んだ






クロウは【B.bowl】の仲間には笑顔を見せるが、本当の笑顔ではない
本当の笑顔は本当に中のいい人にしか見せない

でも、皆とは仲はいい




最上階に行くから2人はエレベーターに乗った





「疲れない?無理して笑顔作って
本当の笑顔をしたらいいのに…」


壁にもたれかかったソイルはあきれるように聞いた



「ん?…はっきり言って疲れる」


本当の笑顔で笑いたいんだけどなと、クロウは笑った
ずるっとソイルは体制を少し崩した
そして、ポカンと口を大きく開けてクロウを見た



「…なんで?そんなことするの?」


「…う~ん癖になったからかな?」






  \\〔仲間には笑顔を見せろ!〕\\





クロウはその言葉を思い出して顔が曇った





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